因果関係

刑法上は、「あれなければ、これなし」という関係にあること言い、その判断方法は諸説ある。一般的には、相当因果関係が必要とされる。相当因果関係にも諸説あるが、要するに、社会通念（常識とは違う）に基づいて判断される。

これに対して、民法上は、損害賠償の範囲を画する概念として存在する。民法416条は、「損害賠償の請求は、これによって通常生ずべき損害の賠償をさせることを目的とする」と規定し、因果関係がない損害については、賠償義務がないことを示している。