当初は、債務が多く残っているということで、どうしたらいいかとのご相談で、50代の女性が来所されました。
話を詳しく伺ったところ、奥様名義で5社、ご主人名義で3社、消費者金融などから借り入れがありました。
当事務所としては、お話を伺い、借り入れが10年以上前であるものが多いことや、借り入れと返済の回数等からして、過払い金が発生する可能性が高いと判断し、取引履歴を取り寄せ、利息制限法に則った引き直し計算を行いました。そうすると、過払い金が発生していました。金融機関側は、当初は、借り入れ残高が残っているとして、貸し金返還を求めていましたが、弁護士が対応したところ、一部の会社は、一定の過払い金の存在を認め、和解金額を提示してきました。しかし、その和解金では、低額と判断したため、結果として1社を除き、すべて訴訟提起しました。1社は、訴状を作成した段階で、当方の請求額ほぼ満額を支払うという内容で、訴訟外の和解が出来たため、訴訟には至りませんでした。
結果としては、合計797万円の過払い金の支払いを受けることができました。
詳細は、下記の通りでした。
(会社) (提示額) (最終獲得金額)
N社: 9万円 → 44万円
A社: 提示なし → 70万円
O社: 提示なし → 64万円
C社: 150万円 → 220万円
E社: 提示なし → 75万円
O社: 提示なし → 39万円
C社: 52万円 → 70万円
A社: 提示なし → 215万円