本件はA社を1社だけの過払い金返還請求事件です。
A社は、ほとんどの事件について、控訴(上訴)してくることで有名な消費者金融でした。当然、訴訟外の示談交渉では、先方の提示額は、請求金額の6割弱でした。訴状では100万円弱(及び利息)の請求をしていました。そこで、準備書面のやりとりをおこないつつも、裁判外でも交渉は引き続き継続していました。
判決まで行けば、当方が有利ではありましたが、控訴され、かつ、判決確定後もすみやかには、支払いをしてこない可能性も十分考えられました。
弁護士としては、依頼者に種々の事情を報告していました。
すると、依頼者としても、長期化は避けたいとのご意向があることもわかり、かつ、低額の和解にも応じたくないとのジレンマが存しました。
結果、幸いに、請求元本の約9割の支払いを和解成立から3週間後には受け取ることが出来る内容の和解をすることができました。